anxiety is the dizziness of freedom
Great Western Trail をあまり多くの回数プレイしていないプレイヤーはどの建物を建築し, どの建物を利用するのが強いかということを悩むと思います.
本記事ではその疑問を解消するために,勝利したプレイヤーがどの建物を建築し,利用しているのかを調べていきます.
なにを建てるか,なにを使うか
下記の図は建物の建築頻度, 利用された回数の加重平均をそれぞれ表しています.
これらの図から得られる takeaway は以下の通りです.
- 1a/b (通過時2金支払い) は戦略問わず建てられるが,利用はされない
- 4b (カウボーイ分手札入れ替え, 3 steps) も戦略問わず建てられる傾向あり
- 3a (同色カード捨てると 3 金, 1 step) は 3b (auxiliary x2, 1 step)よりも builder が一人少なく済む分,建築頻度が高い
- 4a (5金で hazard 回収, 2 steps) も 4b には劣るものの建築頻度は高い
- 2a (white 捨てて 4 金, cattle market) も cowboy 戦略,10a の種として利用価値あり
- 10b (4金, 4エンジン, 4 steps) を建築したときの勝率が 5割を超えるのは衝撃
- 12a (builder x1金, 1 step) はそもそも builder 戦略で強く, 10a/b の種にもなる
- 6a/b は 4 builders で建てられるので 10a/b の種としての価値が高い
- 11b は 5 builders 10 点なのが価値を高くしている
- 10a は建築数自体は高くないものの繰り返し使える場合に価値が高い
詳細な利用データ
より詳細なデータは以下のようになっています. 表の見方は各建物と利用回数です. 例えば,4b を 4 回利用した勝者が 18 人, 8 回利用した勝者が 1 人というように読み取れます. 利用回数が少ない建物は省略してあります.
純粋に手数が増える 3ab, 4ab を多く利用することがコツのようです. step 数も少なくお金がないと効果が発揮できない 4a よりも 4b の方が利用回数が多い. より建築コストが安い 3a がより利用されていることが目に留まります. 一方で,10ab では 10b は戦略の起点に据えられる一方,10a は副次的な効果になっています. 利用回数に差があるのは 2ab, 12ab です. 2a は明確に cowboy 戦略時に使い道がある一方,2b は曖昧です. 序盤戦に手札を整える目的で活用することになるでしょうか. いずれにせよその差が結果に現れているように思えます.
12b は建物点は強力ですが,そのコストの重さからなかなか活用するのは難しく,盤面を支えてくれるのは 12a になるでしょう
9a は効果的に接戦の場合一度しか使えませんが,NewYork への出荷で 9 点生み出す能力は強力なようです.
0 1 2 3 4 5 6 7 8 9
4b 6 2 4 7 18 8 7 2 1 0
3a 13 11 7 15 12 8 1 0 0 0
4a 21 5 11 12 9 8 2 1 0 0
3b 16 4 5 13 9 7 3 0 0 0
10b 30 2 3 4 11 13 0 1 0 0
12a 38 3 1 8 8 6 1 0 0 0
2a 30 10 7 4 4 4 1 0 0 0
10a 42 4 3 5 4 1 1 0 0 0
1a 47 11 3 3 1 0 0 0 0 0
2b 54 3 3 2 0 1 1 0 0 0
1b 45 12 1 1 0 0 0 0 0 0
9a 49 13 2 0 0 0 0 0 0 0
まとめ
1ab の建築でアドバンテージを稼ぎ,実際には 3ab, 4ab をどこに建築するのが効果的なのかを考えるのが良さそうです. cowboy 戦略の場合は 2a, builder 戦略の場合は 12a, 10ab などを利用できます. これによって,そのゲームで利用可能な建物によって強い戦略が異なってくることが見て取れます. 利用可能な建物と強い戦略の関係性はいずれまた検証していきたいと思います.